第三者関与の問題
学生ローンでは、何らかの事情で自分名義では借りる事が難しく、友人など第三者の名義を利用して契約を結ぶ問題が浮上している。
実際は、その第三者が契約をしているケースが多いので、厳密には名義貸しではなく、単なる友人同士のお金の貸し借りとなるのだが・・・
因みに、悪意を持った者が、善意の第三者の名義を勝手に使用し、契約まで至ってしまうケースとしては、振込みキャッシングが大半を占める。
店頭申し込みでは当然ハイリスクとなるが、振込みの場合は身分証など偽造し、いくらでもなりすます事が容易である為だ。
銀行口座の名義をどうするか?という問題も残るが、ネットでいくらでも購入できてしまうので、リスクは極めて高くなる。
一見、前者の場合はそれほど大きな問題でもないように思えるが、実際はそうでもない事を知ってもらいたい。
確かに実際の契約はニセモノでもなんでもないわけだから、こじれるケースは少ないようにも思えるが、万一支払いが滞納した場合などにややこしいトラブルとなるので注意が必要だ。
例えば、支払いは契約者ではなく、実際の使用者が支払う約束を、その友人間で取り決めていたとしよう。
この時、実際の使用者が3ヶ月以上支払いを怠った場合、信用情報上に延滞情報が登録されてしまい、名義を貸しただけのつもりでいる実際の契約者は、経済活動に支障をきたす恐れがある。
一番の問題は、善意のつもりで友人に成り代わって借りてあげたその契約者は、これらのリスクを全く知らずに事を成してしまった事である。
クレジットカードが作れない状況を知った時には、後の祭りだ。
学生ローンの会社では、もちろんこういった問題がある事を把握しており、ホームページなどで注意を呼びかけるなどの運動は行っているが、最後はやはり自分自身がしっかりする事である。
ヘタをすれば友人一人失うかもしれない。
学生ローンを利用する場合は、自分の意思で、対価に見合う目的で利用するよう心掛けたいものだ。